竹内 実(たけうち・みのる)


竹内実先生は、2013年7月30日死去、90歳で逝去されました。以下は、最近入手した、自己紹介の最新版(2002年10月ごろの状況)の文面を、ほぼそのまま収録したものです。
(事務局・手塚利彰)

目次
自己紹介
研究テーマ
最近の著作

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◆自己紹介

中国山東省の小さな町に生まれた。日本資本の紡績工場があった。現在のシ博市(しはく)張店区。愛知県出身の両親は旅館を経営、泊まり客は日本人。幼時に父死去。張店日本人小学校三年、四年の二年間、中国人の家庭教師について中国語を学ぶ。教科書は『急就編』『官話指南』。母、弟、妹とともに満州国新京に移る。現在の長春市。母はアパート経営。西広場小学校、白菊小学校、新京商業学校をへて東京・九段・二松学舎専門学校。在学中に「学徒出陣」。豊橋・中部十一部隊、敗戦2ケ月前に病気除隊。一等兵。

京都大学文学部卒業(中国語学文学専攻)、東京大学文学部大学院修了(指導教官は倉石武四郎先生)。謝冰心先生の講義の通訳をつとめる。中国研究所(社団法人)をへて東京都立大学。大学紛争にイヤ気がさし辞職。著述生活3年ののち京都大学人文科学研究所(東方部=旧東方文化研究所)に就職。立命館大学国際関係学部、北京日本学研究センター、杭州大学日本文化研究所。松阪大学客員教授。関西大学非常勤講師。

福岡アジア文化省受賞(平成四年九月)。記念として蔵書を福岡市綜合図書館に寄贈。竹内實文庫として公開。

これといった趣味はないが、じきじきに官休庵・武者小路千家・不徹斎千宗守家元のご教授をいただくこと十余年、名誉十徳を授けられた.ただし茶人というほどではない。

本年は佛教大学出向(毎週水曜日午后。学部『論語』・大学院「陰陽五行」)。秋に第5回『三国志』にちなむ中国旅行(10/14〜10/20)。中国語版『竹内実中国研究文集』刊行開始(編者は程麻・中国社会科学院文学研究所所員)。

・武者小路千家学事顧問
・カルビー日本研究基金(委員長は松尾聰聰カルビー会長)顧問
・北京大学日本研究中心顧問
・日本日中関係学会(会長は中江要介前中国大使)副会長・関西地区会長  
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◆研究テーマ
 いまあたためているテーマは、「母系制社会」。これがじっさいに、どのような日常生活をおくっていたのか、ということ。
 西安郊外の半坡遺跡はいまから6000年前のもので、「母系氏族聚落」だったといわれている。この遺跡は濠(ほり)がめぐらされていて、多数の家族がまとまって暮らしていた。

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◆最近の著作
 【著書】
 【論文】
 【翻訳】
 【評論】
 【ずいひつ】
 【連載】
 

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【著書】
書 名:中国 歴史の旅
叢書名:朝日選書611
出版社:朝日新聞社、1999年

書 名:新版 中国の思想
叢書名:NHKブックス851
出版社:日本放送出版協会, 1999年

書 名:北京(世界の都市の物語)
叢書名:文春文庫
出版社:文藝春秋社, 1999年

書 名:元[人民元]のメンツと市場の意志−中華思想に見る経済の原点
出版社:フォレスト出版(TEL : 03-5229-5750)1999年
備 考:大竹慎一と対談

書 名:中国 国情と世相
叢書名:研文叢書
出版社:研文出版 1999年(TEL : 03-3261-9337)

書 名:中国文化論I・食の文化
出版社:京都造形大学テキスト

書 名:中国はどこへ行くのか
叢書名:岩波現代文庫
出版社:岩波書店, 2000.10/16
備 考:『毛沢東早期文稿』(1990年7月刊, 1995年3月第2版4)から翻訳し、評論「も初期における毛沢東」「毛沢東略年表」を付した。かつて講談社から出版した『民衆の大連合(和田武司と共編訳)』のいつ部を活用している。

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【論文】
標 題:北方のみやこ・南方の文化
所 収:『故宮』第4集
出 版:日本放送出版協会 1999年

標 題:究極の価値=中華思想
所 収:亜細亜大学アジア研究所編『アジア人の価値観』
出 版:アジア書房(TEL : 0422-54-3111) 1999年

標 題:『大国』中国 虚像と実像
所 収:『世界』3月号
出 版:岩波書店●●1年
備 考:毛里和子と対談

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【翻訳】
書 名:中国の出版改革
著 者:宋木文
出 版:桐原書店 1999年

書 名:毛沢東語録
著 者:毛沢東
叢書名:平凡社ライブラリー127
出 版:平凡社 1999年

書 名:毛沢東の読書生活
著 者:逢先知
出 版:サイマル出版会 1999年
備 考:浅野純一と共訳

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【評論】
標 題:時代を読む
所 収:『中日新聞』(本社=名古屋市)
掲 載:第二面に月1回連載。『東京新聞』などに転載。


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【ずいひつ】
標 題:蟋蟀と文化の深層 私と中国
所 収:『NHKテレビ 中国語講座』8月号
出 版:NHK出版協会、2000年

標 題:黄土と黄土高原の生活 私と中国
所 収:『イ尓好』8月号
出 版:NHK学園 文化・語学センター 中国語講座


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【連載】
標 題:中国のお茶さまざま
所 収:『起風』
出 版:武者小路千家・官休庵(075-411-1000)

標 題:長江 歴史の旅
所 収:『一冊の本』(2000年8月号,11 月号,2001年2月号,5号)
出 版:朝日新聞社

標 題:中華悠々
所 収:『中国語』毎号掲載
出 版:内山書店(03-3294-1001)


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2000.08.17公開
2000.10.13更新
2013.08.15更新